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新宿の、小田急ハルクのところにある老舗てんぷら屋。看板の「天婦゜羅」が気になってしかたない。万葉仮名や昔の手紙の草書を見ても、日本の文字の使い方はわりと自由だったなと思う。必ずしも同じ音に同じ字をあてるわけでもなく、表音文字として漢字を使う。こんなところに半濁点(゜)をつけるなんて。
先日、「米線」という中国の麺を食べに行った。メニューや看板は米線だったけれど、黒板には「未銭」と書いてあった。中国では音が同じならめでたい字や簡単なを使うという習慣があるようだ。表音表意を行ったり来たりするセンスがとても面白い。日本語ももっと自由でいいかもしれないなあと思った。